ルドゥーテの薔薇 [ザ・ミュージアム]
展覧会チラシ
18世紀半ばから、19世紀の半ばにかけて生きた、宮廷画家ピエール=ジョセフ・ルドゥーテ(1759~1840)の、生誕250年を記念して開催されている展覧会『薔薇空間 宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々』を観て来ました。
この展覧会は、東京・渋谷の「Bunkamura ザ・ミュージアム」で、2008年5月17日~6月15日まで、開催されています。
ルドゥーテは、マリー・アントワネットやナポレオン妃ジョセフィーヌに仕えた宮廷画家でしたが、同時に「バラのラファエロ」とも呼ばれた画家で、その著書である『バラ図譜』は、ボタニカル・アートの金字塔とされているといいます。
展覧会図録
『バラ図譜』には、169枚の多色刷りの銅版画が収められていますが、今回の展覧会では、その全作品が展示されています。
また、アルフレッド・パーソンズのリトグラフ。日本の、ボタニカル・アートの先駆者、二口義雄の水彩画や、現代の写真家 齋門富士男の作品等も、同時に展示されています。
バラの画家 ルドゥーテの作品は、植物学的な正確さと芸術性とが、見事に共存しています。
今回の展覧会場には、数か所にバラの香りを愉しめるコーナーが設けられていて、
心地良い仄かな香りが漂っていました。
ルドゥーテの『バラ図譜』は、つい最近 河出書房新社から、その復刻版が出版されています。
先日、lapisさんが、その画集を手に入れられたという記事を書かれていました。
lapisさんが、そのブログ「カイエ」で紹介された内容を拝見して、取り敢えずは実物を手に取っ
てみたいと思っていましたが、今日の展覧会場のミュージアム・ショップで、現物を見ることが出
来ました。
先ずは、手にした本の赤い布張りの表紙の感触に心惹かれ、図版の美しさに心惹かれましたが、
今日は東京地方は、かなり激しい雨が降っていた上に、もう一か所寄りたい所もあったため、本日
は、入手を断念して帰って来ました。(勿論ですが、価格が高いという問題もあります・・・)
当面は、今日買って来た図録の絵を愉しむことにして置きますが、多分それを見るうちに、大判の
画集を、改めて手にしたくなることは、目に見えていますが・・・。
展覧会の詳細は、以下のサイトをご覧下さい。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_rose/
lapisさんの『バラ図譜』の紹介記事は、以下のURLです。
http://lapis.blog.so-net.ne.jp/2008-05-19
TBありがとうございました。
『バラ図譜』の全てが展示されているというのは魅力的ですね。
しかも、ルドゥーテでさえ再現できない薔薇の匂いまで楽しめるとなれば言うことないと思います。
>大判の画集を、改めて手にしたくなることは、目に見えていますが・・・。
この画集はかなり出来がよいので、是非albireoさんの蔵書にお加えください。
by lapis (2008-05-26 00:01)
昨日教育テレビで 紹介されていましたので 途中lapisさまのとこへ 確認に伺ったりしました とても美しい 写真とは 違った素晴らしい 薔薇の作品の数々ですね
by sanesasi (2008-05-26 21:57)
あ、ボタニカルアートだ!
本当にね・・・物凄い緻密ですよね
バラに愛情がなければできない技術だとつくづく思います
by ナナ (2009-07-07 21:23)